column

コラム

自分が動けば、世界は変わる!

 来月、某所にてひきこもりについての研修講師をすることになりました。

 広島に戻ってくる前は、東京・神奈川で長く「若者支援」に従事していました。今回の研修資料を作るにあたり、いままで出会った多くの生きづらさを抱えた人たちのことを思い起こしています。

 数えきれないくらいの人たちと出会ってきましたが、一つ言えるのは、誰もがひきこもりたくてひきこもっているわけじゃないということ。そして、誰もがふとしたきっかけでひきこもり状態にになりうるのだということです(その辺は研修でお話します)。

 ひきこもり状態になると、どんな人でも本来持っていたパワーを失っていきます。そして、相反する気持ちが常に同居しているような状態となり、自分でも自分のことがわからなくなってしまいます。家族への申し訳なさを感じつつも、家族の正論に対して感情的に反発してしまったり、「このままじゃだめだ、自分一人ではもうだめだ」と感じつつも、第3者が介入してくることで自分の世界が侵食されることに強い恐怖を感じたり。答えの出ない相反する思いがぐるぐると頭を廻り、やがて考えることがつらくなり、ゲームやネットに逃げ込みます。好きでゲームやネットをやっている、という人は実は少なく、実際には何もしていないと、膨大にある「時間」という恐怖に押しつぶされそうになるのだと思います。

 そんな彼らにとって、「一歩を踏み出す」というのは、本当に勇気のいることです。

 そこに至るまでには、ものすごい葛藤があり、夜には「よし、やろう!」と思っても、朝になると「やっぱり明日でいいや…」と思ったり。そんな思いがぐるぐると何日も何日も、場合によっては何年も頭の中を回ってきます。周囲から見ると、「ぜんぜん変わっていない」「何もやろうとしない」と見えても、本人の中では常に葛藤が渦巻き、目には見えない変化を遂げていることは多々あります。結果として、最初の一歩を踏み出すまでにかなりの年数がたち、年齢だけは「若者」の枠から外れていても、彼ら自体は「若者」のままだったりします。なので、若者支援は年齢だけで決められるものでもないと思っています。

 そして、最初の一歩を踏み出すことができれば、確実にその人の「世界」は変わっていきます。

 世間ではよく、「自分を変えよう」といったキャッチコピーがあふれています。でも、いわゆる「社会(世界)」に適合するために自分を変えようとがんばり続けていると、生きること自体がつらいことになりがちです。

 そうではなく、自分が一歩踏み出し、動いていくことで、自分自身を受け入れてくれる「人」や「社会」と出会っていくこと。その結果、少しずつ自分自身を取り巻く「世界」がその意味を変え、変容していくことのほうが大切なように感じます。世界は思っている以上に広く、どんな人でも生きていける空間はあるものです。 

 これまで出会った多くの生きづらさを抱える人たちも、勇気を振り絞って自分から動き出した結果、よき仲間と巡り合ったり、よい職場に出会ったり、笑顔になったり、結婚したり、本来持っていたパワーを取り戻していきます。

 かくいう私も、一般社会的にはだいぶ不適合なタイプですが…自分自身がもがき、動き続けた結果、いまのお仕事に結びついたわけで、だいぶ実感もこもっています。その辺のお話はまた気が向けばしようかなと思います。

 また長くなってしまいました。どうも自分はブログには向いていない気もしています笑

 #ニシヒロサードプレイスAJITO  #自立訓練(生活訓練) #広島市 #西広島 #居場所 #秘密基地 #サードプレイス #ひきこもり #日中活動 #生きづらさ #孤立防止 #よろず相談 #AJITO #就労支援 #青春支援 #就労定着

記事一覧にもどる